パラアーチェリー選手の小野寺朝子(おのでら あさこ)さんが、同じパラアーチェリー選手である重定知佳(しげさだ ちか)さんのブログへの投稿で中傷されたとして、同競技のパリ・パラリンピック日本代表の重定さんに169万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は6日、投稿により精神的苦痛を受けたと認め、約124万の支払いを命じた」という衝撃的なニュースが発表されました。
重定さんは控訴する意向を示しているとのことで、裁判は泥沼化する可能性も出てきました。
いったいどのような経緯でこのような状況になてしまったのか、渦中のお二人のプロフィールや事件の経緯などを調べてみたいと思います。
小野寺朝子のブログ中傷に賠償命令判決報道
2024年8月6日にパラアーチェリー選手である小野寺朝子さんが、ブログへの投稿で名誉を傷つけられたとして、同競技のパリ・パラリンピック日本代表の重定知佳選手(41)を相手取り起こした損害賠償請求訴訟の判決報道が出ました。
判決内容としては、「投稿により精神的苦痛を受けたと認め、約124万円の支払いを命ずる」というものでした。
また、大久保紘季裁判官は判決理由で、
「投稿内容は全くの虚偽と指摘し、小野寺さんの成績に対して嘲笑的に言及するなど悪質性が高いと判断。身に覚えのない投稿を立て続けにされた上、投稿者が自身のライバルであると知った精神的苦痛は相当だ」と述べたとのことです。
この判決を受け、重定さんは控訴する意向を示しており、裁判は長期化する模様です。
2024年8月のパラリンピック出場を控えた重定さんにとっては辛い判決で、パラリンピックでのパフォーマンスに影響が出ないことを願いたいですね。
また、小野寺さんも不快な思いをされて、悩んだ末の同競技選手に対する訴訟提起だったでしょうから、心を痛めながら過ごしておられるでしょう。
いったいどのような結末を迎えるのでしょうか。
同じ競技の選手同士だから、なおさら気まずいよね
【ルール違反】小野寺朝子と重定知佳のブログ投稿内容がヤバイ!?
パラリンピックを目前に控えた2024年8月初旬に、このような判決が下されたこの中傷コメント裁判ですが、一体どのような書き込みがされていたのでしょうか?
2021年1月、コロナ禍の影響で1年延期になった東京オリンピック・パラリンピックの選考予選が行われている最中に、小野寺朝子さんのブログに下記のようなコメントが書き込まれました。
いい加減もう東京パラも無理だし代表入りも無理なの気づきませんか?
悪あがきもほどほどにした方がいいですよ。
ちゃんとルールを守れないような人、代表になんかなれないです。
ルール違反してない?してるから言ってるんですけど。
車いすに乗って競技してはいけないのに車いすに乗ってますよ。何度も注意してるのにきかない。
代表選手になりたいならルールを守るのは最低限のマナーです。あと、ちゃんと結果を残すことですね。
たしかに小野寺さんからすれば、辛辣な文章ですね。
ルール違反があったなら、周囲の人や審判がその場で注意するはずですが、それがなかったということは違反ではないということなのでしょうか。
パラリンピック選考の真っただ中ということで、両者ともピリピリしていたということもあると思われます。
重定さんも競技のルールに関してであれば、ご本人のブログに直接コメントで伝えるのではなく、大会本部などに問い合わせたりしていれば、このように大事にならなくて済んだかもしれませんね。
重定さんの競技に対しての情熱とパラリンピック出場に懸ける思いは伝わってきます。
その辺りは気持ちを汲んであげたいですね。
文字だけのコメントだと意図とは違うように捉えられることもあるから注意が必要だね!
心よりお詫びで賠償金支払い
重定選手はさきほど代理人弁護士を通じて、「私の軽率な投稿により、小野寺朝子選手を傷つけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」などとするコメントを発表しました。 このコメントのなかで、重定選手は控訴を取り下げたことや東京地裁が命じた賠償金を小野寺選手に支払ったと明らかにしました。
重定選手は「私の軽率な投稿により、小野寺朝子選手を傷つけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」とコメントし賠償金を支払い、控訴を取り下げられました。
小野寺朝子の経歴プロフィール
・小野寺朝子(おのでら あさこ)
・1976年生まれ
・東京都出身
・大学卒業後、脊髄損傷等の重度の障がいを負う
・2021年東京パラリンピック大会アーチェリー競技に出場
卒業した具体的な大学名は非公開とされていますが、某大学の音楽学部邦楽科を卒業されています。
音楽には学生の頃から携わっていたんですね。
大学卒業後、脊髄損傷等の重度の障がいを負い、車椅子での生活となります。
リハビリの一環としてアーチェリーを始めたそうです。
そこからパラリンピック出場までこぎつけたというのは、相当努力されたんでしょうね!
リハビリの一環とは言え、最初は特に大変だっただろうね!
重定知佳の経歴プロフィール
・重定知佳(しげさだ ちか)
・1982年11月22日生まれ
・福岡県北九州市出身
・福岡県立折尾高等学校卒
・2021年東京パラリンピック 女子リカープ個人7位
・2024年パリパラリンピック大会アーチェリー競技日本代表に内定
中学2年生の時、両足が麻痺する進行性の難病「HTLV-I関連脊髄症(HAM)」と診断され、歩行が困難になってしまいました。
福岡県立折尾高校卒業後、地元の企業で勤める中、車椅子テニスと出会い、一時は日本ランキング6位まで上り詰めたが、若手選手の台頭に伴い、2013年に現役を引退したそうです。
その後、2015年にアーチェリーと出会い、地元のクラブに通いながら練習を重ね、2016年の全国障害者スポーツ大会で優勝を飾りました。
現在、自動車内装メーカー会社であるハヤシテレンプにアスリート雇用で所属し、アーチェリー競技選手として活躍を続けています。
テニスで日本ランキング6位もすごいね!
その後にまた新たな競技にチャレンジして成功するという精神力もすごいね!
小野寺・重定ブログ投稿訴訟に関する世間の声
控訴される予定ですから、判決自体確定するかどうか分かりませんけども」と前置きし、「東京地裁が言っているように、ルール違反だという書き込みがあったけれども、ルール違反だというのならブログに書くことではない。
競技団体に“ルール違反じゃないですか?”と問い合わせればいい」と指摘。
「なぜそれを相手のブログに書き込むのか。それが問題です
我々はそのことを正しいと思って書き込むと思うけれども、
それで相手を傷つけることもあるわけだから、本当にブログとかSNSに書くことなのかどうか。
他のところに言えばいいだけじゃないか?ということをしっかり考えなきゃいけないと思いますよね
SNSへの誹謗中傷の書き込みは絶えないね
一概に誹謗中傷と決めつけきれないけど、判断が難しいね
公益財団法人JPC(日本パラリンピック協会)はアーチェリー団体の内定をうけ、7月に第一次でこの選手に確定をだしている。匿名で書き込んだことは事実認定されているのだから、なんらかの見解をJPCとして公表すべきだと思う。日本代表サッカー選手の件もそうだが、公益財団法人という税制優遇措置(優遇分は国民負担)を受け、公益のために株式会社、他の財団、社団よりも経済的に遥かに優遇されている組織が、独自の判断基準を持たない、または、公表していないというのも大変な問題。つまり、基準は見せず、我々で決めるけど、経済的普 負担は国民の皆さん、よろしくと言っているのと同じ。
JPCのとっても大変な問題だね